世界で相次ぐ森林火災 植物は地球にとって無くてはならないもの
こんにちは。川原健一です。
つい先日11月下旬にオーストラリアの東海岸で大規模な森林火災が発生しました。
森林火災に遭った場所は、コアラの主要な生息地だったため、数百頭が死亡したと考えられています。
残された映像では、火災から逃げる一匹のコアラが住民女性トニ・ドウティさんに助けられています。
コアラを木から引き離し、ペットボトルの水をかけ、着用していたシャツでくるむドウティさんの様子を撮影した動画は、世界中で数多くの人に衝撃を与えました。
そのコアラは「ルイ(一部報道ではルイス)」と名付けられ、ドウティさん始め住民たちによって病院に運ばれました。
しかし残念ながら、ルイは身体全身のやけどがひどく回復が見込めないことから、安楽死の処置をされました。
この山火事が起きる一ヶ月前にも、オーストラリアの最も人口が多いニューサウスウェールズ州では大規模な山火事を発生しており、約350匹のコアラが犠牲になったと報道されています。
出火原因は落雷と見られ、東京ディズニーランドのおよそ半分の広さに相当する2,600ヘクタールが焼失したと伝えられています。
オーストラリアでは自然発火が多く、コアラの住み家ユーカリも燃えやすいため山火事の犠牲になるそうです。
そのうえ近年は、高温と少雨の影響で山火事が増加し、被害に遭うコアラの数も増加しているそうです。
【森林火災のその後】
森林火災は火が収まったら解決というものではありません。
オーストラリアでたびたび続いている森林火災により、コアラの数は減少しています。
また、森林火災で排出されるCO2や有害物質により、オーストラリア最大都市シドニーでは深刻な大気汚染に悩まされているそうです。
公式データによれば、シドニー全体の大気汚染は「危険」レベルに達しており、同市北西部ではPM2.5(微小粒子状物質)による大気汚染状況を示す空気質指数が186を測定されたようです。
そのため、政府は煙がひどい場合の外出を控えるよう呼びかけています。
森林火災の増加はオーストラリアだけでなく、世界各地で増加傾向にあるそうです。
例えば、10月にはアマゾン地帯で大規模な森林火災もありましたよね。
NASAの上空調査によるとアマゾンの火災は、気候変動や自然発火ではなく、土地開発の結果であることが明確に示されているそうです。
もしこのままアマゾンの火災を放置すれば、地球全体の平均気温が上昇する恐れがあると報道されています。
また、アマゾン熱帯雨林は回復不可能なところまで破壊されているのではと危惧されています。
【まとめ】
森林火災で植物がなくなることは、コアラやアマゾンの生物だけでなく全ての生態系に関係していきます。
また火災によってオーストラリアのように大気汚染で人間の健康に影響を及ぼすことも明らかになっています。
何か私たちで食い止められる方法を見つけられたらと考えてしまいます。