【川原健一の調査】冬のうつ症状にご注意!
こんにちは、川原健一です。
寒くなり日照時間が減ってしまうと気分がどうしても沈んでしまいますよね。
この症状を放っておいてしまえば、冬季のみにかかるうつ病になってしまう恐れがあるそうです。
今年の冬至は昨日12/22ということですがまだまだ寒い日は続きます。
なので本日は少しみなさんと冬季にかかるうつ症状と、その対策について書かれた興味深い記事をいくつか共有したいと思います。
【冬季うつの症状とは】
実際に季節性情動障害(SAD)という、冬季に見られやすいうつ症状があるそうです。
冬季うつの症状はこちら
- 気分が落ち込む(午前中のほうが症状が強い)
- 気力がなくなる
- 元気が出なくなる
- 生きる張り合いがなくなる
- 物事を楽しめない
- イライラする
- 人と会いたくない
- 性欲が減退する
冬季うつは季節性ではない普通のうつ病と同じ症状が見られるそうです。
しかし冬季うつは、睡眠時間が長くなり食欲も増すことが多いという結果も見られています。
これは眠れなくなり食欲もなくなるという通常のうつ病とは正反対の症状です。
そのため冬季うつに陥った方は、冬の間、朝起きるのがとてもつらくなり、日中にも眠気を感じることが多くなります。
またチョコレートや菓子パン、甘いお菓子といった高炭水化物の食品が食べたくてたまらなくなることがあります。
にも関わらずSADを持つ人は運動量も低下しがちなため、冬に太りやすくなってしまうそうです。
【冬季うつの原因は?】
イギリスのロンドンにある心療内科専門の大学機関「Royal College of Psychiatrists(ロイヤルカレッジ・オブ・サイキアトリスツ)」によると、冬季うつの原因のひとつは日照時間だと伝えています。
「単に冬場の日照時間不足が原因であると考えられています。現代の生活では屋内で過ごすことが多く、日光に当たる時間が少なくなっています。光が不足すると脳内でセロトニンの分泌が減り、そのためにうつ病になりやすくなると考えられています。」
(イギリスの研究ですが日本語ページでわかりやすく伝えています)
つまり、冬の日照時間が私たちの心の健康に深く関わっていると見られています。
Royal College of Psychiatristsは、冬になると多くの人に軽い疲労感や、睡眠時間の増加、体重の増加が見られると述べています。
動物が冬を越せるように冬眠状態になるものを似ているそうです。
しかしこの症状が日常生活に支障がきたすようであれば、冬季うつの可能性が高くなるそうです。
さらに日経Goodayで執筆された産業医で精神科医の奥田弘美氏によると、「冬に落ち込む経験がないからといって安心してはいけない」と主張しています。
旧年の疲れを引きずったまま年始の仕事がスタートし、3月の決算期に向けて仕事がどんどん過密になっていくという疲労が蓄積し、その状態のまま万が一インフルエンザやノロウィルスなとにかかれば肉体的にも精神的にも支障をきたす可能性が高くなるそうです。
つまり年末年始こそ冬季うつの予防をすることが重要なのではないでしょうか?!
【冬季うつ対策法】
冬季うつの対策を奥田氏は4つまとめています。
①睡眠時間を確保
奥田氏は、最低でも6時間の睡眠は確保していただきたいそうです。
もし急ぎの仕事などで睡眠が不足してしまったら、できるだけ数日のうちに睡眠の借金を返すつもりで、しっかり睡眠をとってみてください。
②バランスの取れた食事を実践
冬季うつの方は高カロリーの食べ物を好みがちになります。
疲労回復効果が高い肉、魚、卵といった動物性たんぱく質と、風邪予防効果の高いビタミン・ミネラル豊富な緑黄色野菜・果物などを1日最低2食はしっかり摂取することが大事です。
③体力を温存する工夫をする
精神的にも肉体的にも疲労が重なれば、冬季うつになる可能性が高くなります。
休暇の時は沢山計画を入れるのではなく、ゆっくりとできる時間も設けるほうがいいそうです。
④日光浴をこまめに行う
冬は日照時間が少ないです。そのため明るい時刻になるべく日光に当たってみて下さい。
脳内でセロトニンが分泌され、心のバランスが保つことができます。
また、Royal College of Psychiatristsは、運動も大事だと書かれています。屋内ではなく、日に当たれるような運動が好ましいそうです。
【まとめ】
冬季うつは侮れないですね。
私も以前は、信号のない地下を歩くことが多かったのですが、この記事を読んでから今は多少人が混んでいても太陽のある地上を歩くようにしています。
しかし春になるにつれて症状は軽くなると言われていますが、過度な油断は禁物です。
また、自覚症状がひどい場合はまずかかりつけのお医者さんと相談してみてください。