【川原健一と東京2020】パラリンピック競技ゴールボールとは?
こんにちは、川原健一です。
おとついはパラリンピック開会式と閉会式の話題をとりあげました。
開会式はケラリーノ・サンドロヴィッチ氏、閉会式は小林賢太郎氏が担当。
良い意味で人気「演出家」と呼ぶには相応しくないほど、マルチに富んだ二人の演出によってパラリンピックが注目されていくかもしれません。
そのためにはパラリンピック競技を知ることも第一ですよね。
(過去にはパラリンピックを大成功させて幕を閉じたロンドン2012大会も取り上げたのでぜひ。)
今回はパラリンピック競技のひとつゴールボールについて共有したいと思います。
いっけん目隠し状態でボールをゴールさせたり、それを防いだりする簡単なスポーツに見えますよね。
実は奥深い競技なんです。
【ゴールボールは静寂の中に戦いあり】
パラリンピック公式サイトでは、
「ゴールボールは「静寂の中の格闘技」とも呼ばれ、パワフルなボールの投げ合いやそのパワーに負けない力強いディフェンス、選手の鋭敏な感覚に根差したハイレベルのテクニックに加え、選手とベンチが織りなす緻密な戦略も必要な奥深い競技だ。」
と書かれています。
1チーム最大6人で編成し、コートでは3人対3人で対戦します。
ゴールボールの選手たちは視界を閉ざすゴーグルを装着し、相手チームやボールの中に入っている鈴の音を頼りにゴールを防ぎます。
選手は耳を澄ましてボールの位置を正確にとらえ、味方同士のコミュニケーションを要します。
そのため、攻撃側の選手たちはいかに相手チームから察知されずに点数を取れるかが勝利の秘訣となります。
攻守どちらとも緻密なプレーと作戦が必要となっていくきわめて難しい競技です。
また、ベンチワークも大切になります。
フィールド上での選手たちは相手チームのプレーが見えません。
そのため、ベンチワークの人たちは「選手の目の代わり」として相手チームの攻撃や守備のプレーパターンをいち早く把握及び分析し、味方選手に相手のプレイがイメージできるように伝え、戦略を与えることが重要です。
プレイ中の声掛けはペナルティー行為なので、タイムアウトやブレイクタイム、選手交代をうまく活用し情報交換するのです。
【ゴールボールの歴史】
ゴールボールは第二次世界大戦で視覚に傷害を受けた傷痍軍人のリハビリテーションの効果を促進するために考案されたリハビリテーションプログラムだったことがきっかけです。
パラリンピック大会には1972年ハイデルベルク大会(西ドイツ)で公開され、1976年のトロント大会で正式種目となりました。
日本では徐々に盲学校を中心にゴールボールが紹介されていき、1992年に団法人日本身体障害者スポーツ協会によりゴールボール競技の本格的な競技規則の翻訳が行われ、ゴールボール競技の全国的な紹介がされたそうです。
【日本のゴールボールの強さは?】
男女ともに欧米諸国が強かったゴールボールですが、アジア諸国も大きく貢献しはじめました。
日本はロンドン2012大会で女子チームが初の金メダルを獲得。この金メダルは、パラリンピックの団体競技としては日本チーム史上、第1号なのだそうです!
残念ながらその後のリオ2016大会では惜しくも5位。
東京2020大会ではぜひメダルを獲得して返り咲いてほしいですね。
【まとめ】
戦後の治療として使われていたゲームがパラリンピックの競技へ。
静寂のなかおりなすプレーを観るのは私たち視聴者も固唾を飲んでしまうこと間違い無し。
ぜひ東京2020ではメダル奪還にむけて頑張っていただきたいです。
【参考URL】
(一般社団法人日本ゴールボール協会)
NHKが人気アニメ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」のみんながゴールボールに挑戦する動画を公開しています。ゴールボールを楽しく紹介していますが、両さんらしいゲスさは健在です。