【川原健一の調査】恵方巻きの廃棄ロスについて考える
こんにちは、川原健一です。
1月の後半になっていくとたびたび報道にされることが多い恵方巻き。
そんな季節になってきましたね。
恵方巻きとは、節分の時期にお新香を巻いた海苔巻きを縁起の良い恵方に向かって食べていた大阪発祥のローカルイベントです。
恵方巻きを食べている最中は誰とも話さないことで願いが叶うと言われています。
それが1970年代頃から徐々に大阪から近畿地方、そして全国区になっていったといいます。
ちなみに今年2020年の恵方は西南西(細かくいうと西南西やや西)です。
節分に豆を巻いて恵方巻きを食べるという流れは縁起の良いこと間違い無しですよね。
しかし近年、恵方巻きに関してネガティブな問題も取り上げられてきました。
主に廃棄ロスです。
廃棄ロスは経済的にも大ダメージです。
恵方巻きは節分の日限定の食べ物のため、売れ残りは廃棄されることが多いということです。
2019年、節分を過ぎて廃棄される恵方巻きの金額が全国で10億2800万円という莫大な廃棄ロス費用がかかったそうです。
しかも店頭に並ぶまでの完成形ではない恵方巻きも多く廃棄されているとのこと。
また、スーパーやコンビニでは社員やアルバイトスタッフに過酷なノルマを課せていることが判明されたこともネット上で拡散されました。これはクリスマスケーキでもノルマはあったと言われています。
節分向けの恵方巻き市場が伸びている傍らの問題です。
ブラック企業被害対策弁護団が実施するツイッターで「ブラック企業」をテーマにした川柳「#ブラック企業川柳2019」の応募の中にも、恵方巻きが書かれている事態です。
縁起の良い食べ物が目先の利益だけで、結局大ダメージを与えているとは本末転倒なのではないでしょうか。
【2020年の恵方巻き課題】
では2020年の恵方巻き問題はどのようになるでしょうか。
大手スーパーイオンを経営するイオンリテールは食品廃棄率を下げるための方針を発表しました。
予約期間を約2週間延ばすことで、予約構成比を前回の2倍にする計画を掲げました。
併せて、20年1月10日までに予約すると、予約価格からさらに5%を割り引く「早得価格」を初めて実施するとのことです。
また、消費者の要望に応えてハーフサイズといった食べきりサイズの種類を増やしました。
廃棄や過酷ノルマを与えないためにもっと対策が必要となっていくと思います。
実際イオンを中心に味の素や伊藤園など多くの企業が廃棄ロス対策にむけたプロジェクトを発表しました。
【まとめ】
私個人的な意見としては恵方巻きが廃棄ロス・過酷ノルマの元凶というわけではないと思います。
ただ恵方巻きをきっかけに問題が浮上し、問題に取り組んでいってほしいですね。
私的に恵方巻きは個人的に好きなので、次の日になっても残り物でいいので売っていてほしいです。
そしたら廃棄ロスに少しでも貢献できるかなと思う今日この頃です。