川原健一、盗まれたクリムトの絵画が発見されたと聞いて
こんにちは、川原健一です。
みなさんはオーストリアの画家グスタフ・クリムト(Gustav Klimt 1862-1918)をご存知でしょうか?
金色の絵の具を巧みに操り、華やかな女性像や風景画を描いた19世紀ウィーンを代表するアーティストのひとりです。
(「グスタフ・クリムト Gustav Klimt」きく名画のドラマ/とてもわかりやすくクリムトの作品を解説しています)
日本でも大変人気で、昨年2019年にはクリムト展を東京大阪名古屋で行われました。
私川原健一もクリムト展に足を運びました。
クリムトの作品だけでなく、クリムトと同世代の画家たちの作品も見る貴重な機会に感動しました。
案外クリムトは女性モデルを主に描いているため、男性客も多いかと思われましたが女性のファンが多かったように思えます。(私が行った日がたまたま女性が多かっただけかもしれませんが)
【1997年クリムトの絵が盗まれる】
このように性別や人種関係なく、目にした人を惹きつけてしまう魅力的な作品を残したクリムト。
そんなクリムトの絵画が1997年にイタリア北部にあるリッチオッディ美術館から盗まれてしまう痛ましい事件がありました。
絵の価値はおよそ6000万ユーロ、日本円にして73億円以上の価値があると言われている女性の肖像画でした。
事件当時、美術館の屋根の上に作品の額が捨てられていたことから、警察は窃盗犯が釣り糸で絵画を壁から吊り上げて天窓を通じて持ち出したと推測していたそうです。
さらにその翌月、とある政治家のもとに梱包・送付された盗まれた絵の巧妙ながん作が押収され、謎が深まっていたというのです。
警察の事件経緯は仮定として考えられていたものの、盗んだ真犯人がまだ見つかっておらず、20年以上未解決のままでした。
【23年ぶりに発見!?】
しかし2019年12月中旬、盗まれた場所であるリッチオッディ美術館からクリムトの絵が発見されたというのです!
たまたま美術館の生い茂ったツタを除去していた作業員によって発見されました。
その作業員によると、ツタを撤去中隠し扉を発見。その中にはビニールのゴミ袋に入った作品があったといいます。
発見した当初はゴミかと思ったそうです。
ピアチェンツァ市の文化担当当局者は、盗難後に美術館の建物内を慎重に捜索しており、盗難以来ずっと作品が美術館に隠されていたとは考えにくいとの見方を示しています。
確かに20年以上も放置されれば色あせや雨などの天候で状態が悪くなるに違いありませんよね。
そして現在もその絵が盗まれた本物かどうか専門家たちと捜査中と言われているそうです。
盗まれたクリムト作品がまさか盗まれた場所の隠し扉で見つかったとは驚きです。
誰によっての犯行なのか、謎に包まれています。
本物が帰ってきたと信じたいですね。
【参考記事】
(絵が発見された隠し扉の写真も公開されています)