川原健一、日本の医療研究に希望を見出そうとする
こんにちは、川原健一です。
健康に気遣うことが年を取るにつれ、気にし始めるようになりました。
ですが、「まさか私に限って…?」というようなこともありえます。
その代表的な病気が「ガン」なのではないでしょうか?
国立がん研究センターによると、2017年にガンで死亡した人は373,334人と発表しています。
医療が発達してきたといえど、まだまだ回復には難しい病気で間違いありません。
特に日本は医療技術がトップクラスと言われているなか、他の先進国よりもガンでの死亡率が高いと言います。
その背景には高齢化社会や、欧米化した食生活による肥満度、がん検診率の低さなど様々な理由があるそうです。
さらに2014年に発行された週刊現代の記事によると、欧米と日本では治療法が異なることも原因であると考えられています。
「日本では、『がんの医者』といえば外科医が主流です。がんと診断されたらまず外科に行く。ですが欧米では、外科医と放射線科医、抗がん剤を専門とする腫瘍内科医の3者が、その患者にとってベストな治療法を話し合うというのが基本です。
多くのがんでは、手術と放射線治療の治癒率は同じというデータも出ていますが、日本人には『がんは手術で治すもの』という先入観がある。がんを取り残す可能性があると分かっていても、まず手術が選択されることも多い。日本での放射線治療の割合は約25%ですが、アメリカでは60%程度。日本は圧倒的に少ないのです」
と東京大学医学部附属病院放射線科准教授の中川恵一氏は主張しています。
欧米では手術や薬物治療だけでなく、放射線治療も主流になっているということです。
現在も日本では放射線治療の浸透は広がっていないようです。
2019年12月12日の中日新聞によると、放射性物質を組み込んだ医薬品を服用し、がん細胞を体の内部から放射線で攻撃する「アイソトープ治療」を過去5年間に全国46の医療機関が人工透析中や認知症などの患者計130人の治療を断っていたことが日本核医学会でわかったそうです。
治療の困難さから医者が断るケースがあるということがわかりました。
また2019年11月14日に掲載された週刊現代では、日本ではがんの放射線治療が今もなお3割程度にとどまっていると書かれています。
日本の外科手術レベルは世界でもトップクラスのため、失敗する可能性は低い。ですがその後の患者の影響を考慮する必要もあるのでしょう。
そのようななかで、ある有名な漫才師が放射線治療に取り組みました。
2019年12月中旬、関西の大御所漫才コンビ、宮川大助花子の宮川花子さんが血液ガンの一種である症候性多発性骨髄腫で闘病中であると明らかにし、大きな話題になりました。
今車いす生活で闘病中ではありますが、回復中であることから発表したそうです。
一時は下半身不随になるほどでしたが、現在は腫瘍が消失し、足を動かせるまでになったようです。
その影には、放射線治療が功を奏したと記事で書かれていました。
手術だけではなく、放射線治療もガン治療に効果があると宮川花子さんの治療をとおしてわかるのではないでしょうか。
【まとめ】
ガン=手術というイメージは日本の医療だけでなく、私たちのイメージにも根付いているような気がします。
私のなかで「優秀な医者=外科医」というイメージは、手塚治虫先生のブラックジャックから培われているのですが、ひょっとしたらほかの方もそうかもしれないと思う今日この頃です。
今の医療技術では「優秀な医者=外科医の手術」ということはなくなってきているのかもしれません。もちろん外科医は大変ありがたく尊敬に値すべき職業です。
このパブリックイメージが少しづつ変化すればガン治療の可能性が変わるのかもしれませんね。