川原健一、マンボウについて調べてみた
こんにちは!川原健一です。
みなさんマンボウをご存知でしょうか。
このような形をしたほぼ高確率で水族館にいる人気のお魚です。
水族館ではゆらゆらとマイペースに泳いでおり、私も見たことがあります。
そんな個性豊かなマンボウですが、ネット上ではマンボウの最弱伝説がまことしやかに噂されているのをご存知でしょうか。
- まっすぐしか泳げないため岩にぶつかって死亡
- 皮膚が弱すぎて触っただけで痕が付き、それが原因で死亡
- 潜ったら水が冷たすぎて死亡
- 寄生虫を殺すためにジャンプ→水面に激突して死亡
- 近くに居た仲間が死亡したショックで死亡
- 近くに居た仲間が死亡したショックで死亡した仲間から受けたストレスで死亡…
などなどここにとりあげた以外にもマンボウ最弱伝説は数知れません。
なんやかんやですぐ死ぬというマンボウ最弱伝説は本当なのでしょうか?
もし全然違っていたらマンボウ側からしたら風評被害にもいいところですよね。
提訴されてしまうかもしれません。
私も随分インターネットに毒されているので、マンボウの偏見を無くすべく調べてみました。
【マンボウ最弱伝説はだいたいウソ!】
マンボウ最弱伝説について調べてみるとこのような記事を発見しました。
結論から申し上げますと、ほぼウソだそうです。
胃腸が弱かったりして飼育が難しいことは否定できないそうですが、直進できないわけもなく、朝日に弱いわけでもなく、ジャンプして死ぬこともないそうです。
確かに小回りが効かないので、マンボウの水槽には保護シートが貼られているそうですが、水槽の傷や衝突を防ぐためだそうです。
水族館の飼育員さんらはネット上にはびこるマンボウの最弱伝説を払拭しようと、餌やりの時間などでよくお声掛けをしているそうです。
しかしそれでもネット上の噂を話している人を見かけるといいます。
【マンボウは謎の多い生物】
このようにマンボウ最弱伝説がはびこってしまったのは、Wikipediaが原因なのではと考えられているそうです。
マンボウを研究する澤井悦郎さんが調べたところ、
「2010年に、Wikipediaのマンボウのページで、ジャンプについて『着水の衝撃で死に至る事がある』と加筆された影響が大きい」
と見解を示しています。
澤井さんの知る限りでは、「ジャンプで死に至る」ということを裏付けるような論文や文献はないそうです。
そのためWikipediaがこの噂の初出だと考えられるといいます。
そしてこの記述は2013年まで掲載されており、SNSやインターネットの発展とともに広がっていったのではないかと推測されています。
マンボウがジャンプで死ぬ場面を水族館の飼育員さんたちも見たことがないそうです。
しかし、なぜマンボウがジャンプするのか未だに解明できていないそうです。
魚がジャンプする理由は、体表についた寄生虫を落とすためという説が一般的に普及しています。他にも、水中に含まれる酸素が少なくなり酸欠状態になったとき、捕食者から逃げるとき、求愛行動のときなどの説も知られています。
ですがそれがマンボウもそうなのかと言われれば、裏付ける証拠もないそうです。
マンボウの最弱伝説は結局ウソでしたが、まだまだ何か謎がありそうですね。
魅力的だからこそこのようにうわさがひとり歩きしたのでしょう。
ぜひ一度生でマンボウを見てみては?