【川原健一の疑問】革靴文化の減少=スニーカーブームは本当か?
こんにちは、川原健一です。
近頃、スニーカーがブームなのはご存知でしょうか。
ナイキのエア・ジョーダンシリーズであったり、グッチの8万以上もするスニーカーであったり様々です。
また最近ではアディダスと高級ブランドのプラダがスニーカーのコラボをしたり、高級ブランドでも積極的にスニーカーコレクションへ乗っています。
お値段なんと約40万円だったそうですが、日本では数量限定だったため即完売でした。
スニーカーブームが今もなお大きく続いているそうです。
当の私川原健一も履き潰れるまでナイキのエアーマックススニーカーを使っていました。
どんどん高機能で歩きやすくなっていくスニーカーは本当に便利ですよね。
デザインも豊富になってきましたのでファッション性も高いのでしょう。
そんなスニーカーブームの一方で、とある靴の販売売上が減少しているようです。
それは革靴です。
気になる記事を見つけましたので、ピックアップしたいと思います。
【革靴の売上減少=スニーカーブームとは?】
「総務省の統計によれば、総世帯(単身、2人以上含め)の1年間で靴、履物にかけた費用は2000年で平均1万9541円に対して、2018年では1万5441円と2割ほど落ち込んでしまっている。
総支出額に対しても0.04ポイント落ち込んでいて、全体感としては、洋服と同様に靴、履物といった物にあまりお金をかけない傾向にあるようだ。」
と記事で書かれています。
見栄えは良いけど比較的割高の革靴より、コスパの高いスニーカーが好ましいと思う人が多いのかもしれません。
業界最大手シューズ小売店ABCマートによると、2009年のスニーカー売上高は508億円で紳士靴は76億円、19年決算ではスニーカー売上高はなんと3倍以上の1556億円と大きくなっています。
それに対して紳士靴は105億円と売上高は伸びてはいるものの、全体の売上構成比は7.9%から4.0%と落としているそうです。
また紳士靴という点では、出荷数が2000年代から右肩下がりだそうです。
日本大手革靴メーカーであるリーガルは2018年3月期に行われた報告で、スニーカーの需要に苦戦していると書かれています。
ですが、ほかシューズ小売店ジーフットやチヨダ靴店は微々たる変化なのでそこまでスニーカーブームと革靴離れの関係性は一概にも言えません。
【カジュアル化が進む日本】
しかし先述したように、紳士靴単体では出荷数が少なくなっています。
一概にスニーカーブームで陰りを見せているとはいいきれませんが、ABCマートを始め様々な小売店や革靴メーカーがカジュアルラインに力を入れているそうです。
仕事という場に置いても、多くの企業が服装自由化に取り組んでいます。
2019年流行語大賞にノミネートされた女性にヒール靴を強要しない#KuTooも、カジュアル化にともなう運動と考えられます。
【まとめ】
簡単にスニーカーブーム=革靴売上の減少と結ぶことは出来ませんが、職場での多様性、日本の節約化が進んでいるということが見えてきましたね。
黒歴史ではあるのですが、大学時代ビートルズにあこがれて、バイト先の規定スーツにスニーカーで働いていたことがあります。幸い厳しい上司の方々ではなかったので、怒られることはなかったのですが笑われたことがあります。
かといってイギリスの革靴最高峰といわれるジョンロブであったり、老舗革靴メーカーチャーチにあこがれてしまう現在の川原健一です。
多様化が進んでしまい、革靴がスニーカーにとって代わられることは大いにあるかもしれませんが、革靴を好んで履く人も消えるわけではないと個人的に感じました。