川原健一の周りを明るくする最新ニュース

周りを明るくしたい!その思いで、最新のオススメトピックを川原健一がセレクトします。前向きに、ビューティフルライフを作っていきましょう。

川原健一の今さら聞けない「プラスチックストローの廃止とサステナビリティ」

f:id:kawaharakenichi:20191211130910p:plain

こんにちは、川原健一です。

 

両親が海外旅行から帰ってきたのですが、二人いわく「スタバのストローに違和感を感じたら、紙ストローだった!」と話していました。

 

紙ストロー?!と驚いて調べてみると、海外ではスターバックスマクドナルドといった大手飲食業がプラスチックストロー廃止に向けて取り組んでいるそうです。

 

例えば、コーヒーチェーン大手スターバックス2020年までに世界中のプラスチック製の使い捨てストローの使用を全面的に廃止することを発表しました。

www.bloomberg.co.jp

日本スターバックスでは2020年1月から導入し、フラペチーノ用ストローは5月から導入予定だそうです。

travel.watch.impress.co.jp

 

この取り組みは企業や団体のサステナビリティSDGsの一貫として取り組み始められているのだろうとはじめは思いました。

 

(以前書いたサステナビリティSDGsについての記事はこちら↓)

kawaharakenichi.hatenablog.com



ですがよくよく考えてみるとなぜプラスチックストローが矢面に立っているのでしょうか?

多くの国でプラスチックストローが廃止となった背景を調べてみましたので、みなさんと共有したいと思います。



【きっかけは一頭のウミガメ】

そもそも前々から環境団体はプラスチックごみ問題について指摘していました。

 

そして2015年に絶滅が危惧されているウミガメの花からプラスチック製ストローを取り除く動画が世界中で拡散され、プラスチックストロー問題の対応が幅広く支持されるようになりました。

www.youtube.com

(きっかけとなったウミガメの動画。痛ましいシーンがあるので気をつけてください)



プラスチックストローの廃止後の海外では?】

プラスチックストローの廃止後、代わりとして紙ストローが設置されました。

しかし、スターバックスの消費者の中にはこのプラスチックストロー廃止について批判的な意見もあるようです。

 

「なぜプラスチックストローだけ?」

「コーヒーカップや蓋もプラスチックだろう?」

という声です。

 

これに関してスターバックスツイッターにて反論。

カップとフタと違い、プラスチックストローは重さや大きさのせいでリサイクルができない」

ということだそうです。

 

【今後『ストロー』はどうなっていく?】

今後もサステナビリティSDGsの視点から、企業や政府はプラスチックの見直しをしていくはずです。

 

また、現実的におよそ90%のプラスチックがリサイクルされておらず、動物たちが海や山にながれたプラスチックを食べ物と間違って食べてしまう事故は後を立ちません。

 

国はそれぞれプラスチックのゴミ対策を実施していますが、さらなる対策が必要とされています。

www.bbc.com

 

プラスチックごみのリサイクル率が低いのは、コストや品質など様々な問題があるためだと言われています。

 

そして日本ではリサイクル率が高いと考えられていましたが、実際はプラスチックを燃えるゴミ(サーマルリサイクル)として扱っていたり、ほかの国へ輸出しているためだそうです。

つまり実際のリサイクルは極めて低くなります。

lessplasticlife.com



このように観ていくとやはり現時点では、プラスチックゴミのリサイクルは難しいです。

ですが、そのリサイクルすら難しいプラスチックストローから廃止するだけでも環境対策の一歩になっていくのではないでしょうか。

 

実際にBBCによると、科学者のデニース・ハーデスティ、クリス・ウィルコックス両氏は5年間にわたり米国の海岸で採取されたごみを調査し、750万本のプラスチック製ストローが海岸に捨てられたままになっているとの推計しています。

www.bbc.com



サステナビリティとしての『ストロー』の未来】

日本でもスターバックスやほかの飲食業界は紙ストローの導入に積極的です。

 

また、ストロー製造販売大手の日本ストローは紙独自の匂いを軽減し、撥水性の強い紙ストローを製造することに成功しています。

www.sankei.com



このように、紙ストローの弱点を克服するようなストローが手に届くようになればいいなと思います。

 

海外ではパスタを使った食べられるストローや、ニュージーランド航空では「食べられるコーヒーカップの試験導入など行われているそうです。

www.bbc.com

 

日本のお菓子会社ブルボンも長年培ってきた菓子の製造技術を基に独自技術(製法特許申請中)と設備を開発し、ストローとしても使えるクッキーの製品化に成功したそうです。

foodfun.jp

甘党の川原健一にとってこれは朗報です。

 

もちろんプラスチックを全面的に廃止し、動物や資源に被害がないようにすることが一番望ましいかもしれません。

 

また、プラスチックストローを廃止したところでサステナビリティに繋がらないのではないかと答える方もいます。

forbesjapan.com

 

しかし現状としてリサイクルのできないプラスチックストローの廃止がもっとも現実的なのかもしれません。



少しかたい話しになってしまいましたが、みなさんもぜひストローについて考えてみてはいかがでしょうか?