【川原健一の調査】「They」が単数形としても使われるようになった
こんにちは、川原健一です。
みなさんは英語を勉強したことがありますでしょうか?
私もバイリンガルに憧れて英会話スクールに行ったことがありますが、やはり難しいですね。
しかも私比較的記憶力が良くないため、単語や文法を覚えるのに大きく苦労しました。
私の担当をしていただいた日本人の先生によると、「毎日12時間以上英語の特訓をした」というのですから感服です。
「そこまでしないとバイリンガルになれないのか〜」と肩を落としつつも、地味に英語には触れるようにしています。
ですがなんと最近基礎中の基礎の言葉がある変化を遂げているそうです。
それは【they】!
【単数形の「they」の理由】
theyといえば、「かれらは・それらは」というように複数形の人や物を代名詞で訳される言葉ですよね。
朝日新聞デジタルによりますと、男女別の単数の代名詞「he(彼)」「she(彼女)」という言葉の代わりに「they」を単数形で使う動きが広がっているそうです。
そしてアメリカにある辞書出版大手のメリアム・ウェブスターは2019年12月10日、単数のtheyを「今年の言葉」に選んだと書かれています。
これは、男女の性別にとらわれない第3の性「ノンバイナリー」への認知が広がったことを受けて進んできたと考えられているそうです。
「ノンバイナリーとは自身のジェンダーを男性、女性のどちらかに限定しないもの。男性、女性の両方が混ざり合っているように感じたり、男性と女性の中間にいるように感じたり、もしくはもっと違うものを感じたり……といういわゆる第3の性です。」
引用先↓
性的マイノリティーであるLGBTもしくは「ノンバイナリー」のようなその他の性の方々に配慮した言葉であるということなのかもしれません。
私川原健一がこの言葉の変化について調べてみると、この動きはポップカルチャーから広がっていったのではないかと考えています。
2019年9月、イギリス出身のシンガー・ソングライターのSam Smith(サム・スミス氏)が、2019年自身のSNSで「自分を指す代名詞を(性別を男女のいずれとも特定しない)『They』や『Them』に変える」と発表したそうです。
サム・スミス氏は以前から自身のセクシュアリティについて「ノンバイナリー」だと言及していたこともありました。
(サム・スミス氏の公式インスタグラム)
英語ではhe・she(彼・彼女)という二択の言葉しか無かったための言葉の変化が、人権・文化によって変遷しているというのはとてもすごいことなのではないでしょうか。
【まとめ】
今回は簡単な英単語のようで意外と難しいトピックになってしまったのかと思います。
今は男女という性だけではなく、多様性を受け入れようといった働きから英語に欠かせない代名詞が変わるというのはとても大きなことだと思います。
日本語だと、「彼・彼女」という代名詞をあまり口語で使わず、ニックネームや名字などの固有名詞イメージ(経験)があるためこのような考え方には至りにくい気もしますね。
なのでより一層興味深いトピックでした。
これから英語という言語がどのように変化していくか楽しみです。
そのためには私英語勉強しなくてはならないのですが……
最後にSam Smith氏の代表曲「Stay With Me」のオフィシャルMVを置いておきますね。
【そのほか参考記事】
彼でも、彼女でもなく。サム・スミスが自分の「代名詞」を変えた理由 / BuzzFeedNews